2024/10/19

ハセガワ ザウバー メルセデス C9 “クレア フロスト” w/フィギュア 3

通勤用のショルダーバッグがそろそろぶっ壊れそうなので、迷った末にSUPER CLASSICの「かわるビジネスリュックmini」を買いました。
SUPER CLASSICの製品は「薄い財布」「薄いカードケース」に続いて3つ目です。
他にもほしいのはあるんですが、値段が値段だけにホイホイとは買えないんですよね。

2024/10/13

パーツの塗装
このキット、ミラーはイエローの指定になっています。
成形色が紫なので、透けないか心配になって、ランナーに試し塗りしました。
そしたら見事に透けたのでベースホワイトを塗ります。
シートは前回塗装しましたが、なんか成形色が見え隠れしてねえか?ということで塗り直しました。
リヤウイングステーはネコの手で挟んで塗ったので、塗り残しを塗ります。
買い物
さっそくイージーペインターのQEアダプター買いました。
マスキングテープは主に窓のマスキングを考えて、円形にカット済みのものと、細いものを揃えました。
40mmは塗装するものを固定するためでもあります。
つや消しブラックのスプレーはシャーシ用です。
混色する必要がないのでスプレーでいいじゃん、とイージーペインターを買ってから気づきました。

2024/10/14

パーツの塗装(筆)
ミラーのベースホワイトを塗るときにネコの手で挟んだので塗り残しを塗ります。
続いてシルバーの塗り直しや、ランナーから切り離した部分のリタッチ(て言っていいんだろうか)をします。
ホイールの中央部分も合わせて塗ります。
ステアリングやインパネにブラックを塗る指定があるので、リタッチと合わせて塗ります。
そしてこれまで全然触ってこなかったクリアパーツに手を付けます。
クリアオレンジを塗ったのはボディサイドに付くパーツ、クリアレッドはブレーキランプ(?)とテールランプ(?)です。
1枚目では全部ランナーに付いてますが、窓は切り離したほうが楽そうなので切り出しました。
パーツの塗装(スプレー)
シャーシの上側を塗りましたが、塗り残しがめっちゃあります。
これを塗ろうとして吹きすぎたりするのも嫌なので、後で筆で修正すると割り切って、塗りやすいところだけスプレーに担当してもらうことにしました。
やっぱりスプレーっていいですよね。楽。
ボディの組み立て
調色して塗装する指示なので、塗る前に組んだほうがいいな、ということで、まずは別体になっているパーツを切り出します。
テールランプ周りと、サイドのNACAダクトの周りです。
ザウバーC9の組み立て動画を見てみると、タミヤではNACAダクトの中だけ別体パーツになっているらしいです。
実車でもここは分割されてないので、タミヤ方式のほうが組み立てる方としては楽そうなんですよね・・・
まずは合わせてみます。
なんというか、うまく合わない・・・
接着しても、あっちを合わせるとこっちが合わないとかで、どうもうまくいきませんでした。
しかもあれこれ触ったときに指に接着剤がついてたか、何箇所か汚くなってしまいました。
不注意!雑!
ボディと窓の合わせチェック
もちろん塗装前なので、あくまでも目安って感じです。
この時点ではどうにもならないほどの問題はなさそうですね。
小ネタ
フロントウインドウは表と裏に塗装する指示ですが、表の塗り分けラインがない気がします。
嘘でしょ。
これまで組み立て済みのパーツ入れに使ってた工具箱に、イージーペインターを入れました。
下段に本体とカートリッジ2本、上段にボトル3本とQEアダプター2つ入りました。

2024/10/15

パテ盛り
NACAダクトのパネルもテールランプ周りも段差とかが気になるのでパテを盛ります。
パーツの塗装
ひたすら修正と2色目以降を塗ります。
コクピットでけっこうシルバーのはみ出しとかありますが、修正すればOKの勢いでやってます。

2024/10/17

パテ盛り
15日に済ませたつもりでしたが、NACAダクトのパネルに対して周囲との段差埋めが足りない感じがしたので、追加します。
さらに、リヤウイングのメインエレメントにも円形のくぼみがあることに気づいたので埋めます。
パーツの塗装
まずはコクピットの修正から。
大まかにはつや消しブラックとシルバーの2色ですね。
タミヤだったらフラットブラックとフラットアルミで塗り分ける指示なんだろうなあ、とか思います。
そしてインパネの細かいところを塗ります。
クリアカラーを塗る指定が全部で4色あります。
成形色の紫やメインのつや消しブラックの上からでは見栄えがしなさそうなので、下地としてシルバーを塗ってからクリアカラーを塗りました。
そこそこきれいに色が出ているとは思いますが、これだと通常色と変わらないのかな・・・?
シャーシは下面を塗ります。
ディフューザーにゴミを巻き込んでしまったようです。
この前買ってきたモデルアートの「カーモデルSOS」を参考にしてあとで修正します。
組み立て
テールランプ?とアクチュエーター?は塗装ができたので組み立てます。
クリアパーツとかを接着するために、タミヤの多用途接着剤を買ってきたのでそれを使いました。

2024/10/19

パーツの塗装
ミラーのステー部分を塗ります。
まだミラー面を塗っていないので完成はしていません。
ミラーは塗装よりもフィニッシュシートのほうがいいのかな?
でもヘッドライトの背景はシルバーを塗ったので、今回はそれで統一しようかな?
コクピットのメインパーツは最後の1色を塗ります。
左右にかなり濃い紺色を塗る指定があります。
これ、番号が1つだけ300番台なんですよね。
カタログを見ると、これは飛行機模型用のラインナップで、アメリカ空軍のアクロバットチーム、サンダーバーズ用の色だそうです。なんで?
組み立て
ホイールを組み立てます。
接着剤をこぼして塗料が溶けました。
やっちゃったものは仕方ないので、削り落としてから修正します。今回ホイールで何度もやらかすなあ。
おまけに、タイヤにパーティングラインが目立ちます。
なので400番で削り落として、600番で全体を整えます。
内側のパーティングラインは落とせていませんね。
デカール貼り
痛車、キャラボディだけあり、どどーんとデカールが入っています。
これまでデカールを貼る過程に到達できませんでしたが、インパネにデカールを貼れるところまで到達できたので、さっそく着手します。
左のデカールは中央まで覆われていたので、パーツの突起に引っかかって偉いことになりました。
1回剥がして切れ目を入れて、水と軟化剤でなんとか貼り直す、という感じです。
ちょっとグシャッとなってしまっていますが、これ以上やると軟化剤で溶かしそうなので、割り切ります。
パテの削り出し
まずはウイングからスポンジヤスリをかけます。
400番→600番→800番までかけました。
サーフェイサーが1000番相当らしいので、ここまでで大丈夫だろうという考えです。
そしてNACAダクトのパネルとテールランプ周りも処理します。
接着剤がついてしまったところも削ります。
気づいたら、表面のかなりの部分にヤスリがけしてますね。
これまでに作ったときはパーティングラインとかに気づかなかったのですが、気にしだすと止まらないです。
小ネタ
俺は視力が悪く、今は裸眼で0.04しかないです。
小学生の頃、0/1~0.2なのにもかかわらず、メガネなしで4年くらい過ごしていました。
結果、熱中すると見る対象を目に近づける癖がついてしまいました。
今回の削り出しもそうなった結果・・・
ズボンにパテを含んだ水がボタボタ落ちてえらいことになりました。
この記事をアップしたら洗濯機に叩き込んできます。

直近の予定

シャーシのメイン部品を塗り終えたいですね。
ボディとウイングはサーフェイサーを吹いて、修正の有無を確認したいです。
ウイングは塗装の前に組み立てたほうがいいかも。

今日の1曲:

2024/10/12

ハセガワ ザウバー メルセデス C9 “クレア フロスト” w/フィギュア 2

一気に最低気温が1桁まで食い込んできました。
秋用上着があまりにもボロボロなので新調して、今日おろそうと思ったら、逆に気温が上がってウインドブレーカーででかけました。
気温でジェットコースターされると着るものも体調も大変ですよね。

10/06

リヤサスアームのパーティングライン処理
リヤのサスアームを塗ろうと思って手に取ったところ、妙な位置に出っ張りを感じました。
なのでナイフの刃を立てていわゆるカンナ掛けします。
カウル内のパーツ塗り
気になるバリなどはなかったので、そのまま塗装できました。
持つところがなくなるので、ランナーごと切り出して指定のブラックを塗ります。
このパーツは実車の何なんでしょうね?
位置的にはラジエーター?オイルクーラー?の近くなので、それの補強とかですかね?
買い物
調子に乗って買いまくりました。
カッターのこのグリップって、モデラーズナイフと同じみたいですね。

10/07

ネコの手の組み立て
動いてはいけないので、特にパイプを通すところはめっちゃ力を入れる必要がありました。
冷却系統の組み立て
ようやく組めるところまで進んだので組みます。
フックは他のところが固定できてからと考えて、まだ接着していません。
排気系統の組み立てと塗装
エンジンレスなので排気系統も完全に再現されているのではなく、ボディの開口部から見て不自然でないくらいまでの部分だけになっています。
排気管は2パーツに分かれているので接着して、固定できてから塗装することにしました。
排気管がつなげる隔壁?は組立用の穴があるので爪楊枝を挿して持ち手にします。
リヤサスアームの塗装
パーティングラインを処理するためにランナーから切り離してしまった上、全面を塗装する指定なので、持ち手をどうするか迷いました。
シャーシのメイン部品につながるところをネコの手棒で挟んで、ここだけ後で塗装することにします。
フロントホイールのサーフェイサー
フロントホイールのバリがうまく処理できませんでした。
やりすぎるとスポークとリムが分離しそうなので、切り上げてサーフェイサーを吹くことにします。
敗北感。
ボディのメイン部品とパネルの接着
素組みしたときの感覚を確かめたものの接着してなかったので、中央のエアインテーク?を基準にして接着します。
中央を通常のタミヤセメントで接着しましたが、ここだけだと隙間をパテで埋めるときに強度が不安なので、隙間のないところに流し込みタイプのタミヤセメントを入れます。
流し込みタイプを使うのも初めてです。はみ出し放題です。
パテを盛ったりサーフェイサーを吹いたりしたらなんとかなるでしょう、と開き直ります。
リヤウイングの処理
フラップは外周にパーティングラインがあったので削りました。
翼端板は内側にバリがあったのでナイフで粗く落としてからスポンジヤスリで整えます。

10/09

排気系統の塗装
隔壁のつや消しブラックが乾燥しましたが、どうもムラが出てしまいます。
乾燥が速いからなのでしょうか。リターダーの使用も検討に入れることにします。
隔壁の耐熱処理みたいな部分をシルバーで塗ります。
面相筆でプルプルしながら、なんとかそれなりに塗れたと思います。
排気管はメインの焼鉄色を塗ります。
付け根を挟めるので楽といえば楽ですが、あとが怖いですね。
牽引フックの取り付け
冷却系統の他パーツが固定できたのでフックを取り付けます。
これで説明書の最初のステップが完成です。
長丁場ってレベルじゃないなあ。
その他のパーツの塗装
リヤサスアームの残りと、リヤのなにかを塗ります。
左後輪の内側に付くパーツですが、なんだろうこれ?
形的にはエアジャッキとかブレーキ系統のようにも見えるんですが・・・
フロントパネルのパテ盛り
初めてパテを使います。
はみ出しまくってから、ボディの裏側とかで練習すればよかった、と思ったわけですが、なぜやる前に気づかない。
分厚くもりすぎて乾かない、ということはなかったので、その点はよかったです。

10/11

病院に行くために午後休んだので、結構時間がありました。
ホイールとブレーキディスクの塗装
ホイールのつや消しブラックを塗るときにリターダーを使いました。
リヤは問題なかったのですが、フロントホイールを塗るときに、サーフェイサーの白が妙によく見えました。
もしかして、リターダーを使って乾燥までの時間が伸びたために溶剤にさらされる時間も伸びて、サーフェイサーの表面が溶けたとか・・・?
また、リターダーは塗料に対して10%以下の量を混合することとなっていたので、塗料を取り出す量がつい多くなってしまいます。
塗料皿の後始末もあるし、やっぱり基本は使わない方向で行こうかなと考え直しました。
ブレーキディスクも真ん中に車軸用の穴があるので、爪楊枝を挿して持ち手にします。
爪楊枝の径がネコの手より少し細いくらいなので、そのまま立てることができて助かりました。
排気管の塗装
付け根の黒鉄色を塗ります。
タミヤカラーでいうとメタリックグレイが近いかな。
ボディの処理
パテの乾燥時間は十分すぎるくらい取ったので、まずはパネル周りにスポンジヤスリをかけます。
パネルの外側はだいたい落とせたかと思います。
パネルの内側も、段差を消しすぎることなくそれなりの形になった、と思います。
で、説明書を見ると、ルーフにある2つの突起を切り落とす指示なのでこちらも処理してしまいます。
おそらく、本来は無線やテレメトリー用のアンテナの基部になるんだと思います。
このキットではルーフまでドカンとキャラのグラフィックが乗るので、それの妨げにならないように切り落とすということなのでしょう。
これもニッパー→ナイフ→スポンジヤスリで処理しました。
ボディの現状がこちらです。
これでサーフェイサーを吹いてどうなるか見てみよう、ということは決めたのですが、塗装時に固定するための幅広のマスキングテープが見当たりません。
使い切ったような記憶があるようなないような、なのですが、それらしいところを探しても見当たりません。
ボディはこれを買ってきてから続きですね。

10/12

排気系統の組み立て
こちらは塗装がすべて完了したので組みます。
片側に2本あるのはメインとターボですかね。
パーツの塗装
YouTubeで組み立て動画を見てると、最初にパーツを全部切り離して塗装してしまうのをよく見ます。
部分的に真似て、ネコの手で固定できるパーツは切り離して、固定できないパーツはランナーに付けたまま塗装します。
まずはつや消しブラックから。
多いですね。まだシャーシのメイン部品も窓も残ってますので、これで全部じゃないのが恐ろしいところ。
次に黒鉄色。
シフトリンケージと給油口?ですね。
どちらももう1色塗るので、完成ではありません。
そしてシルバー。
これらは全部リヤウイング付近です。
で、パーツ1つだけですがブラック。
リヤウイングの支柱に付くパーツですが、このころのF1でウイングに補強ワイヤーを渡したマシンが何台かあります、ベネトンB189とか。
補強用?という気もしますが、Cカーって車体下面で莫大なダウンフォースを発生させるという印象があるので、ウイングにそれが必要なのかなとも思います。
で、この後ミラーを塗装しようとしたのですが、パーティングラインを処理しているときに誤って指を切りました。
ミラーの塗装までできればよかったのですが、不注意で切り上げることになりました。
イージーペインターのお試し
10/06に買ってきたイージーペインター、メインのボディカラーが混色指定なのでスプレーで代用もできず、最初はエアブラシを買おうかと思っていました。
ですが、陳列棚を眺めているといい感じのが見つかったわけです。
俺が欲しいのは「瓶入り塗料を簡単に広範囲に塗るツール」であって「エアブラシ」ではない、ということなんですよ。
後片付けまで含めるとウィークデーにやるのはきつそうなので、休日に試してみました。
塗りたいのはMr.カラーなので、とりあえずこのキットで消費量の少なそうなレッドを選択。
テスト用の対象物は、この前組み立て終わったATKガールのエリザベスの白いランナー。
ABS製なのでいわゆるラッカー系塗料を塗ると破損の危険がありますが、組み立て終わったランナーなのでそれについては「ぶっ壊れてもいいや」という感じです。
あくまでも「イージーペインターの使い心地がどうか」が主眼ですからね。
で、使ってみた結果ですが、シンプルに言ってイケますね。
主観的に長所と短所を挙げると以下のような感じです。
長所
  • 缶スプレーに近い使用感
  • パーツから20cmくらい離して吹くだけです。
  • 希釈はエアブラシ向けと同じでOK
  • Mr.カラーの場合は塗料1:うすめ液2です。これに近ければ多少の過多はなんとかなるでしょう。
    今回は0.8cc調色スプーン1杯の塗料でしたが、うすめ液をすくうのがうまくいかなくて、「まあこれくらいだろう」という目分量で混ぜました。
    逆に言うと、それくらい雑でもそこそこの仕上がりになるってことですね。
短所
  • 塗料ボトルが小さいのですぐなくなる
  • ボトルの半分くらい入れたのですが、写真の範囲を塗ったら塗料が切れました。
    外箱には「専用ボトル1本でおよそハガキ1枚分を塗装できます」とあるので、1/24Cカーは途中で継ぎ足しが必要になるでしょう。
  • たぶんガス缶もすぐなくなる
  • ガス缶1本で塗料ボトル1本を塗装できるとのことです。
    こちらのスペアも用意しておかないと、途中で切れて固まることになりそうです。
  • 後片付けに思ったより時間がかかる
  • 塗料ボトルを洗う→吹き出し口を拭く→ボトルに溶剤を入れて空吹きしてチューブを洗う、となっています。
    何度か繰り返しても落としきれた気がしなくて結構格闘してました。
    QEアダプターなる洗浄箇所を減らせる周辺機器があるそうなので、これも検討しようかな?
瓶入り塗料を吹き付けるツールとしては十分な性能であると思います。
カートリッジ型なので常用するとエアブラシ+コンプレッサーとの価格差が少なくなっていくでしょうが、俺の場合はスプレーがどうしても無理な場合のみの手段として使う予定なので、そうそう費用を追い越すことはないでしょう。
それに、もっとステップアップしたいなと思ったら、そのときこそエアブラシを買えばいい話ですからね。

直近の予定

まずは幅広のマスキングテープを買うことですね。
あと、窓のマスキングをどうするか考える必要もあります。
最初はフリーハンドの筆塗りでなんとかなると考えてたのですが、マスキングしてイージーペインターorスプレーで塗ったほうがいいかな、とも思い始めました。
マスキングするなら曲線のカットも必要なので、ガイド付きのカッターマットか、サークルカッターか、カット済みのマスキングテープがほしいところです。
今日の1曲:

2024/10/05

ハセガワ ザウバー メルセデス C9 “クレア フロスト” w/フィギュア 1

2023年初頭から模型作りに復帰した感じです。
それから1年半ほど経ちましたが、制作記もブログにしようかなと思い立ちました。


ザウバーC9は1989年にル・マン24時間レースの総合優勝を果たしたグループCカーです。
で、クレア・フロストはハセガワのデフォルメ航空機プラモシリーズである「たまごひこーき」のイメージモデルである「たまごガールズ」の1人です。
もちろん現実にはこのようなカラーリングのマシンはありませんが、「Cカーを痛車にする」という発想の衝撃が忘れられず、最初の邂逅から半年ほど経った9月下旬に買ってきました。
買ったときは作りかけの別のがあったので積んでいましたが、今日から組み立てに取り掛かりました。

まずはボディを見てみるのですが・・・
1,2枚目がメインボディ、3枚目が別パーツのフロントパネルですが、けっこうバリがあります。
場所によっては位置合わせ用の突起かと思うくらいご立派です。
撮り忘れましたが、ボディのフロントホイールアーチ前方から後端にかけて、パーティングラインも目立ちました。
これまではバリもないしパーティングラインも目立たないキットばかりだったのですが、今回は気になったので、これらの処理に初挑戦します。
バリはでかいものはニッパーで切り落としてからモデラーズナイフで細かいところを切り飛ばすか、ナイフの刃を立てて削ります。
パーティングラインはボディ右側は600番のスポンジヤスリできれいになったのですが、左側がどうもエッジが残る感じになってしまいました。
俺は右利きなので、ヤスリを持つ手とボディの向きとかがあるのかな?とか思いながら、最終的にナイフの刃を立てて大雑把に削る→スポンジヤスリで整える、で落ち着きました。
ルーバーやヒンジの前後が甘いとは思いますが、初挑戦の割に致命的な失敗はしてないようなので、これで良しとします。
また、ボディをパネルを合わせると隙間ができてしまったので、パテを買ってきて埋めようと思います。
実車の写真や箱絵を見ると、ボディとパネルの間は滑らかな段差があるのが正しいようなので、いい感じに調整するのが難しそうですね。
パーティングラインの処理でガシガシヤスッたので、サーフェイサーも買ってこようと思います。
使っているベースホワイトもサーフェイサーの役割をこなせるようですが、表面をいじくったら本職サーフェイサーを使ったほうがいいかな、という感じです。

で、説明書ではフロントのラジエーター(たぶん)から組み立てることになっているので、最初の図にあるパーツを塗りました。
実はMr.カラーをメインに使うのも今回が初めてです。
メーカーのサイトにも「乾燥:速い」って書いてありますが、予想以上に速いですね。
ボディのメインカラーがMr.カラーの混色指定なので、タミヤカラーでの再現は難しいだろうと考えて買ってみましたが、概ね公式サイトにある通りの特徴って感じです。
タミヤカラーのアクリルをメインに使ってたので、相対的に匂いを強く感じますね。冬に換気しながら塗るのはきつそう・・・

それにしても、「ハセガワのキット」「Mr.カラーメインで塗装」「パーティングラインの処理」と今回は初挑戦が多いですね。
それでデカールも多い痛車のキットとか、さすがに無鉄砲すぎやしないかと思ったりもします。
ルーフからエンジンカウルにかけてのイラストがマジででかいですね。
あと、ランナーが揃っているか確認しながら説明書をざっと読んで驚いたのですが、ボディはエンジンカウルまで一体成型でエンジンなし、前輪もステアリング操作時のように動かないんですね。
ハセガワのマツダ767Bの制作動画をYouTubeでみたのですが、それもエンジンレスで前輪動かずだったので、ハセガワの1/24キットの標準仕様なんですかね。

今日の進捗はここまでです。
できれば毎週更新できればと思ってます。
今日の1曲:

2023/11/23

FGOのドブルイニャ・ニキチッチについて考察

よく外れるFGO考察、3つ目となります。
今回はドブルイニャ・ニキチッチを、名前以外の観点からも考察してみます。
まずは発表時のイラストレーターさんのTweetから。


なお、2022年以降ウクライナの地名などについてウクライナ語に近い仮名表記とする媒体が増えていますが、この記事では以下の基準で表記します。
  • 現在のウクライナの地名など:ウクライナ語に近い仮名表記(例:キーウ)
  • 歴史上の地名など:よく使われる仮名表記(例:キエフ・ルーシ、キエフ大公)

1. 「ニキチッチ」って名字じゃなくない?

まあ、最初は名前から入るんですけどね。
FGOでは「ドブルイニャ・ニキチッチ」、Wikipediaのページ名は「ドブルィニャ・ニキーティチ」、著者や訳者によってはそれ以外の仮名表記もあります。

1.1. 作中などにおける扱いと俺の考察

ツングースカ・サンクチュアリにて主人公が「ニキチッチさん」と呼んだり、伊吹童子が「ニキチ」と呼んだり、ニキチッチが名字という解釈のようです。
pixiv百科事典では姓の「ニキチッチ」という記載があり、名字と断言しています。
ですが、俺はニキチッチは名字ではないと考えます。
まずは手がかりとしてニキチッチという言葉の意味とスラブ系の人名を調べてみます。

1.2. ニキチッチの意味

スラブの男性名「ニキータ」をご存じの方は多いでしょう。
ソ連の政治家ニキータ・フルシチョフが最も有名ですかね。
ニキチッチ(Никитич)はニキータ(Никита)の父称で男性に使われるものです。
なので「ニキータの息子」ってことになりますね。

1.3. スラブ系の人名

父称がそのまま名字になるというのは色々なところで起きています。英語の○○ソンとかスコットランドのマク○○とかですね。
スラブ系でも父称が名字になっています。
『トリビアの泉』で取り上げられたことですが、サッカーのユーゴスラビア代表でスタメン11人のうち10人が○○ビッチという名字だった、ということが起きるくらいポピュラーなのでしょう。
ですがスラブでは名字と独立した父称が今でも生きています。
前述のニキータ・フルシチョフにはセルゲイという息子がおり、そのフルネームは「セルゲイ・ニキーティチ・フルシチョフ」となります。

1.4. ニキチッチも父称が名字になったものじゃないの?

父称が名字になる前の時代につけられた名前であるというのが俺の考えです。
それを補強するための手がかりがほしいのですが、ブィリーナが成立した時代には諸説あるようです。
10~13世紀にまとまった、もっと前に古い形が存在していた、13~15世紀に生み出されたと考えられる話があるetc...
まずはドブルイニャ・ニキチッチのモデルになったという説のある人物の時代に焦点を当てて考えます。
その人物の名前はドブルイニャ・マルコヴィッチ、生年は不詳で1007年に没したとされています。
このドブルイニャ・マルコヴィッチは以下のような人物です。
  • キエフ大公ウラジーミル1世のおじ(ウラジーミル1世の母マルーシャの兄弟)
  • ウラジーミル1世の教師
  • ウラジーミル1世の父であるスヴャトスラフ1世に仕えたヴォイヴォダ(軍司令官、ウォーロード)
キエフ大公ウラジーミル1世はブィリーナにおける太陽公ウラジーミルのモデルという説もある人物です。
ドブルイニャ・マルコヴィッチの父親はマル(またはマルク)という名前で、マルコヴィッチはその父称ですね。
そしてドブルイニャ・マルコヴィッチの息子はコンスタンティン・ドブルイニチといい、ドブルイニャが父称になっています。
また、ウラジーミル1世の名前は「ウラジーミル・スヴャトスラヴィチ」と伝わり、スヴャトスラフ1世の名前が父称になっています。
なので、モデルになった人物の時代には名字を持たなかった、あるいは持っていても使わなかった、と考えられます。
個人ブログではありますが「リューリク朝では姓を名乗らなかった」という記述も見つかります。
リューリク朝はキエフ大公国などを統治した君主の家系であり、スヴャトスラフ1世もウラジーミル1世もリューリク朝のキエフ大公です。

さらにキエフ大公国と同じくリューリク朝の国家であるハールィチ・ヴォルィーニ大公国でも、初代から4代目までの君主は以下となります。
  • ロマン・ムスチスラヴィチ(父:ムスチスラフ)
  • ダニロ・ロマノヴィチ(父:ロマン・ムスチスラヴィチ)
  • ヴァシリコ・ロマノヴィチ(父:ロマン・ムスチスラヴィチ)
  • レーヴ・ダニロヴィチ(父:ダニロ・ロマノヴィチ)
ロマンがハールィチ公となりハールィチ・ヴォルィーニ大公国が成立したのが1199年、レーヴが大公となったのが1264年です。
なお、この間の1240年にキエフ大公国が崩壊しています。
1015年にウラジーミル1世が没してから200年以上経っていますが、やはり名字は伝わっていません。
キエフ大公国の時代にブィリーナがまとまったという説を取るならば、その後になっても名字を持たないか使っていないということになります。
以上のことから、ブィリーナの「ドブルイニャ・ニキチッチ」は名字を持たないor使わない時代につけられた名前である、と考えます。

なお、気になったのでロマノフ朝が「ロマノフ」を名乗るようになったのはいつごろかも調べてみました。
これはミハイル・ロマノフの父の時代で、ミハイルの祖父ニキータが没した後、その息子たちが「ロマノフ」という姓を名乗りだしたそうです。
ニキータは1586年没で、ミハイルの戴冠が1613年なので、皇帝になる数十年前にできた家名ってことになりますね。新しくてびっくりした。

2. 女性である理由

原典のドブルイニャ・ニキチッチは男性です。
しかしFGOのドブルイニャ・ニキチッチは女性です。

2.1. 作中における扱いと俺の考察

作中において3つの仮説が立てられています。
  • 伝説と過去の現実が食い違っていた
  • ズメイ(竜)の影響を受けた
  • 妻ナスターシアが現界している
俺の説は3つ目に近いのですが、「ドブルイニャ・ニキチッチと妻ナスターシア・ミクリーシュナの要素を併せ持っている」です。

2.2. 俺の考察の根拠

FGOのドブルイニャ・ニキチッチはブィリーナの勇士(ボガトゥイリ)の要素の集合体であり、その中の1人であるドブルイニャの名前を名乗っていると考えるためです。
これは3つ目の「ケモミミの理由」にも関連します。

3. ケモミミの理由

なぜか猫っぽい耳と尻尾がついてますよね。
これも原典にはない要素です。

3.1. 作中などにおける扱いと俺の考察

作中では言及されてないんですよね。
どこかでドブルイ「ニャ」だから猫、なんていうのを見た記憶もありますが、さすがに軽すぎるんじゃないかなと思います。
俺の説は「ブィリーナの勇士ヴォルフ・フセスラヴィエヴィチの要素」です。

3.2. ヴォルフ・フセスラヴィエヴィチ

ブィリーナはウラジーミル公とイリヤー・ムーロメツ、ドブルイニャ・ニキチッチ、アリョーシャ・ポポーヴィチらの時代の物語が多いそうです。
ですが、それ以外の時代が舞台となっている物語もあります。
その時代に登場する人物の1人がヴォルフ・フセスラヴィエヴィチです。
ヴォルフの母はキエフ公女マルファ・フセスラヴィエヴナ、父はズメイです。
散歩をしていたマルファが誤ってズメイの尻尾を踏んでしまい、ズメイがマルファの太ももを尻尾で叩いて妊娠した、という場面があります。
人とズメイの間に子が生まれるというのはブィリーナに限らずスラブの伝承にある話らしく、そのような存在はズメーイェヴィチと呼ばれます。
ズメーイェヴィチは超常的な力を持つものが多く、ヴォルフは動物(特に狼や鷹)に変身する能力を持っていました。
ヴォルフはこの力を使って活躍します。
そこそこ詳しく書かれた本を読んだ記憶があるのですが、タイトルも思い出せないという体たらくなので情報があれば提供いただけると助かります。
ちなみに、「狼になれるからヴォルフってドイツ語かよ」という突っ込みもあるでしょうが、これはволхв(魔術師)から転じた名前であるというのが有力だそうです。

3.3. ヴォルフ・フセスラヴィエヴィチは猫(科の動物)になれるのか

正直全くわかりません。
ヴォルフは生まれつき変身能力を持っていたわけではなく、10歳のころから変身能力を学び始め、最初に鷹に、次に狼に、その次に金色の角を持つオーロックスに変身できるようになりました。
この描写をそのまま解釈するなら、学んだことのない生き物には変身できないということになりそうですね。
そもそもネコ科の動物がいたのかという点で考えると、ブィリーナの時代には現在のキーウのあたりにもヨーロッパヤマネコが生息していたようです。
必要があればヨーロッパヤマネコに変身する能力も学んだ、とは思いますが、どうでしょうか。

まとめ

  • ドブルイニャ・ニキチッチはファーストネームとラストネームではなく、ファーストネームと父称である
  • FGOのドブルイニャ・ニキチッチはブィリーナの勇士の集合体である
  • 女性の姿はドブルイニャの妻のナスターシアに由来する
  • ケモ耳と尻尾はヴォルフ・フセスラヴィエヴィチに由来する
果たしてこれらが明かされる日は来るんでしょうか?


今日の1曲: